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放射線療法について

ロボット
がんの治療方法として代表的なものに手術・化学療法・放射線治療があります。病気の状態をみて、これらを単独または組み合わせて治療を進めていきます。現在の日本では手術が第一に選択される場合が多い傾向にありますが、放射線治療に関わる生物学やコンピューターの急速な進歩により、病気の状態によっては手術と同じくらいの成績を残すまでに発展しています。放射線の強さや当てる場所などを細かく設定することで、周囲の正常な細胞のダメージを最小限に抑え、副作用の少ない放射線治療が現実のものになっています。

放射線治療とは

 一般的には細胞が分裂する時に放射線が当たると、必要な情報(DNA)がうまくコピーされずに分裂時に死んでしまいます。正常細胞よりも細胞分裂が頻繁に起こっている癌細胞にダメージを与える治療が放射線治療です。すべての癌細胞に効果があるかというと、一概にはいえません。癌細胞の種類や大きさ、治療に用いる放射線の種類によって効果が異なります。

放射線治療の利点と欠点

放射線治療の利点には以下のようなものがあります

  • 非侵襲的(体にメスなどはいれません)な治療
  • 手術ができない場所にも照射ができる(周囲の組織との関係上、限界があります)
  • 病気や場所によっては、外来通院治療ができる
  • 化学療法などに比べて体への負担が少ない(副作用を局所に抑えることができる)
  • 手術や化学療法と併用できる

放射線治療の欠点には以下のようなものがあります

  • 治療期間は治療方法によって6~8週間と比較的長い
  • 照射部位に応じた放射線治療特有の急性期・晩期の副作用が生じる
  • 妊婦または、妊娠の可能性のある人は基本的に放射線治療の適用外(胎児の被ばくの関係)
  • 放射線が当たった場所に誘発される病気の発生(現在のところ証明はされていません)

当院に設置されている放射線治療装置

直線加速器(リニアック)

高エネルギーX線と電子線を発生させ、体の外側から放射線を投与する装置です
【外部照射】
 体の外側から放射線を照射して病気を治療します。場所や目的も多岐にわたり、放射線治療においては一般的な治療方法です。放射線単独で病気を治す根治的治療や、手術の前に腫瘍を小さくする目的の術前照射、手術後に取り残した可能性がある場合や目に見えない微小な病巣を無くして局所再発率を低下させる術後照射、癌による痛みを和らげる疼痛緩和治療などに分類されます。治療する場所や方向にも関係しますが、概ね1回の治療は10分程度です。

密封小線源治療機器(RALS:リモートアフターローディングシステム)

リニアック

直線加速器(リニアック)

体に線源(放射線が出る粒:イリジウム)が通る管を挿入して、遠隔操作で放射線を投与する装置です。主に子宮頚癌や胆管癌の治療で使用します。
操作センター

患者観察用モニターと操作センター

【腔内照射】
 体に管(アプリケータ)を挿入して治療を行います。外部照射との併用にて治療を進める場合があります。1回の治療は30分程度です。

特殊な放射線治療の種類と適用

主治医
【定位放射線治療】
定位放射線治療は、病変のみに放射線を限局させて治療を行います。
ミリ単位の精度を保証するため、特別な(固定具など)を用いて行います。
肺癌・肝臓癌・転移性腫瘍(脳・肺・肝など)が適用になりますが、詳しくは主治医にご相談ください。

【強度変調放射線治療(IMRT)】
多方向から放射線を照射する点では定位放射線治療と変わらないですが、それぞれの方向にて更に細かく治療範囲や放射線の強さを変えて行う治療方法です。周囲の正常組織への影響を低く抑えることが可能となりますが、特殊な設備や測定器が必須となります。当院では行っていません。

【粒子線治療(陽子線・炭素イオン線など)】
通常の放射線治療は電磁波(波)による治療ですが、粒子線治療は陽子や炭素イオンなどの粒による治療方法です。電磁波とは違い、ある一定の深さで急激にエネルギーを放出する特性があり、それらを利用して治療を行います。また、腫瘍の酸素状態などの影響に左右されにくく、安定して高いエネルギーを付与することができます。極めて大きな装置(維持や管理が大変)が必須になることから治療が行える病院は日本国内全体でも数施設と少ないのが現状です。2010年春現在、北海道内では施設が整っていない状況です。当院では行っていません。

放射線治療の方法と順序

当院で一般的に行われる外部照射は以下のような手順で行われます。

①固定具の作成

頭頚部領域や肺の定位放射線治療を行う場合、お面や胴巻のような固定具を作成します。毎回同じ場所に放射線を照射するために必要なもので、治療中に動かないようにする目的があります。

②治療計画

病気の場所や大きさ、周辺の臓器との位置関係などを把握するために、CTを用いて写真を撮影します。1方向からの場合や多方向の場合など様々です。

③マーキング

放射線治療医が決めた計画に基づいて、診療放射線技師が皮膚や固定具の表面に印を書き込んでいきます。その後、写真を撮影して実際に放射線を照射する場所が正しいかを確認します。初回の治療時は、マーキングを行いますので30分程度の時間がかかります。

④照射

2回目以降はマーキングに合わせて放射線を照射していきます治療期間が長い場合など、途中で写真を撮影して場所の確認をする際は、再度30分程度かかる場合があります。

◆治療中は放射線科医が診察を行い、体調に応じて休止したり、計画変更を行うことがあります。治療を進めていく上で気になる点がありましたらご相談下さい。

当院の放射線治療のスケジュール

月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日 土曜日 日曜日
治療 治療 治療 治療 治療 休み 休み

 ※1日に2回放射線治療を行う場合もあります。

 ※品質管理は随時行なっております。

Q&A

放射線治療を行う上で、比較的多い質問をまとめました。気になることがございましたら、気軽にご相談ください。

Q:外来通院で放射線治療が受けられますか?

   A:体調や治療部位、他の治療との関係にもよりますが、外来通院治療が可能です。
     外来通院治療の場合はできるだけ希望の時間にできるように調整をいたします。
     (患者さまが多い時は、ご希望に添えない場合もあります)

Q:放射線治療を途中で休みたいのですが・・・

    A:放射線治療は正常細胞と異常細胞の回復力の差を利用するものなので、
      長期間の休みが入ると異常細胞まで回復する可能性があります。どうしても
      都合の悪い日などありましたら治療日の振り替え等が可能な場合があります
      ので、担当スタッフにご相談ください。
      (治療途中の検査データによっては、一時中断が必要な場合もあります)


Q:体に治療用の印がたくさんついています。たくさん放射線を当てるのですか?

    A:計画した部位に正確に照射するために、たくさんの印をつけています。普段の生活で
     剥がれた印の保険としての意味合いもあります。


Q:印が剥がれたので、自分で書いても大丈夫ですか?

    A:多少は剥がれても差し支えありません。次の治療日に新しい印を書き足します。
     治療部位をあわせる大切な印なので、自分自身やご家族内で書くのは控えて下さい。


Q:今まで使っていた薬は治療中に使えますか?

    A:薬の効果により、放射線が予想以上に効きすぎてしまう場合や効きづらくなる場合が
     ありますので放射線治療医にご相談ください。


Q:どんな副作用が伴いますか?

    A:放射線を当てる場所によって出現する副作用は様々です。
      代表的なものとして以下のようなものがあります
  • 倦怠感・食欲低下
  • 皮膚炎(皮膚が赤くなりヒリヒリ感があります)
  • 腸炎(吐き気などがでる場合があります)

治療中の日常生活についての取組みや自宅で実践できるパンフレットを作成しています。その他、ご不明な点は放射線治療スタッフにご相談ください


当院における放射線治療の件数(過去5年間)

年度 2009 2010 2011 2012 2013
外部照射 531 442 450 495 433
腔内照射 10 15 15 9 11
定位放射線治療 14 12 34 16 14

最終更新日:2014年07月29日

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