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代表的な疾患について

閉塞性動脈硬化症とは

 動脈硬化により下肢の血流が悪くなり、様々な症状を来す病気です。歩いていると太ももやふくらはぎが痛くなり、ひと休みしないと続けて歩けないという間歇性跛行や、安静時にも足が痛む安静時疼痛、さらに悪化すると潰瘍や壊疽を来たします。

閉塞性動脈硬化症の検査は?

 足の脈や足の血圧を調べる事により診断できます。異常があれば、さらにMRIやCTという装置で精密検査を行ないます。

閉塞性動脈硬化症の治療方法は?

 生活指導、運動療法、薬物療法、血管内治療、手術治療などがあります。運動療法はやや早歩きになる程度の歩行練習を繰り返すことにより、側副血行路(脇道)の発達を促し、間歇性跛行が生じる歩行距離を延長させる方法です。薬物療法には血管を拡張させたり、血小板の凝集を抑制したりする働きのある薬を内服あるいは注射で投与します。血管内治療は血管の中に細いカテーテルという管を挿入し、狭窄部を風船(バルーン)で拡げる治療方法です。通常、その後、ステントと呼ばれる網状の金属の筒を挿入し留置します。手術治療は人工血管や自分の静脈を使って、閉塞した血管に迂回路(バイパス)を作り、新しい血液の流れ道をつくる治療方法です。肢を切断すると、その後の日常生活には大きな支障がでます。高齢者では寝たきりになり、肺炎を合併し、死にいたることも少なくありません。心臓血管外科ではこれらの患者さんを1人でも多く救える様にと、診療を行っております。

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腹部大動脈瘤とは

 腹部大動脈瘤とは、お腹の大動脈が拡張し、太く膨らんだ病気です。動脈硬化が原因となっていることがほとんどです。放置しておくと破裂する危険があり、万一破裂した場合には生命に関わる大変恐い病気です。そこで、破裂を防ぐ手術が必要となります。

腹部大動脈瘤の検査は?

 超音波検査やCT検査で診断することができます。

腹部大動脈瘤の治療方法は?

 動脈瘤の部分を人工血管でとりかえ、破裂しない様にする手術を行います。
通常、お腹を開ける開腹手術で行われますが、患者さんの状態により、後腹膜アプローチなど様々な手術方法を使い分けて治療を行なっております。また、動脈瘤の形態や患者さんの状態によってはステントグラフト内挿術というカテーテルによる治療も行います。

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静脈瘤とは

 静脈には血液が逆流しないように弁がついています。特に下肢の場合は重力に逆らって、血液が足の先から心臓にもどらなければなりません。ところが弁が故障すると、血液が逆流してしまい、静脈瘤の原因となります。静脈が太くなったり、蛇行したりします。悪化すると下肢のむくみやだるさ、痛みを伴う事もあります。寝ている時にこむらがえりを起こす事もあります。さらに悪化すると色素沈着や皮膚炎、潰瘍を来す事もあります。

静脈瘤の検査は?

 超音波エコー検査でどこの弁が故障しているかを調べます。また、必要があれば静脈造影やMRIなどの検査も行ないます。

静脈瘤の治療方法は?

 治療方法には弾性ストッキングによる圧迫療法、硬化剤を静脈瘤の部分に注射する硬化療法や、結紮術やストリッピング術などの手術療法、レーザー装置を使った血管内焼灼術などがあり、これらを組み合わせて治療を行います。




(文責:心臓血管外科主任部長 吉田 博希)

最終更新日:2013年11月22日

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