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扱う疾患と特色

扱う疾患と特色

産婦人科は産科婦人科というのが正確な名称で、生殖に関係する診療科として妊娠・分娩を扱う産科と女性生殖器の異常を扱う婦人科を併せた形で構成されていました。しかしながら最近では産婦人科の概念は変わってきて、思春期から更年・老年期に至るまでの女性の一生に対応する診療科となっています。いろいろな領域で高度な専門知識が必要となり、診療内容も細分化されてきています。 それぞれの領域に特化した病院も多数認められるようになりましたが、札幌厚生病院産婦人科ではスタッフの充実と診療体制の改革を行い、専門知識を必要とする高度な医療とその全ての領域を総合的なバランスをとって集学的医療をおこなえる総合病院の診療科としての存在意義の確立を目標に掲げています。2012年6月の病院増築に際し、生殖内分泌医療関連施設の大規模な増改築や外来診療部門の拡充を行いました。今後更に必要とされる医療環境の実現を目指しております。
現在札幌厚生病院産婦人科では治療方針についての十分な説明と効率的な診療計画(クリティカルパス)の明示により、患者さんに納得のいただける医療の提供を重要視しています。
外来診療から入院診療まで、全ての医師(日本産科婦人科学会専門医5名、専攻医2名)・外来・病棟・生殖医療スタッフが主治医だけでなくチームとして同じ目標意識をもって診療できるように、診療内容を病理診断医も参加した集学的な医師カンファレンス・病棟カンファレンス・小児科合同カンファレンスなどの検討で合理的で一貫性のある医療を提供できるような体制を構築しています。

1.周産期領域

当科は安全でかつ快適な妊娠・分娩をモットーとし、周産期医療のさらなる充実化を志向しています。新生児の管理はすべて小児科医が、帝王切開などの麻酔は麻酔科医が担当しますので、異常が生じた分娩の場合でも的確な対応が可能です。妊娠中の患者さんのための母親学級・安産教室、分娩のときの夫立ち会い分娩、分娩後の育児・母乳指導などを中心とした助産師による母乳育児相談(Mammy’s)もご利用になれます。

*IBD(潰瘍性大腸炎・クローン病など)を罹患しておられる患者様へ
札幌厚生病院にはIBDセンターがあり、多くの患者さんが診療を受けておられます。産婦人科でも必然的にIBDに罹患されている患者さんの分娩を国内有数の症例数を経験していて、IBDセンターと情報を共有し緊密に連携を取って診療にあたっています。
当院ではIBD疾患の病状が安定している場合には、妊娠に際しても副腎皮質ステロイドの投与などに変更せず、極力治療内容を変更しないで維持できるように診療しています。
妊娠を希望される患者さん、妊娠された患者さんは産婦人科外来・IBD外来にご相談ください。

2.女性腫瘍領域

婦人科がん(子宮がんや卵巣がんなど)の診断・治療は、婦人科医のみならず、消化器外科医、放射線診断医、放射線治療医、病理診断医、緩和ケア医などが様々な側面から知識を結集し集学的医療を計画することが重要です。また医師だけでなく薬剤師、看護師などと共に抗がん剤の適正使用や副作用対策など様々な場面でサポートを実施するチーム医療が極めて大切です。当院はこれらのチーム医療を提供できる病院です。
悪性腫瘍の治療については病院や主治医によって治療法が著しく異なることがないように、日本婦人科腫瘍学会からガイドラインという標準的な治療法が示されています(子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん治療ガイドラインなど)。しかしこれらはあくまで治療の指針を示しているもので、個々の患者さんの状態や事情に必ずしも即しているとは限りません。私たちはこれらのガイドラインを尊重しつつ、NCCNガイドライン(アメリカの標準治療ガイドライン)なども参考にしながら、ひとりひとりの患者さんにあったオーダーメイドの治療法を患者さんご本人やご家族と直接相談しながら決めていきます。

*日本婦人科悪性腫瘍研究機構(JGOG)の登録参加施設です。
現在の医学では治療の確立には臨床試験から導かれた高品質なデータが必要不可欠です。最適、最新の診断と治療の確立を目指して全国の主要大学やがんセンターなどが連携して臨床研究を行うために設立されたのが特定非営利活動法人(NPO)婦人科悪性腫瘍研究機構(JGOG)です。患者さんのご協力で得られたデータ(臨床試験参加症例)はJGOGとは独立したデータセンターで厳重に管理され匿名化されます。参加登録施設(全国で197施設、道内では3大学を含めて13施設)には厳格な施設認定基準があり定期的な監査も実施されています。
当科では院内の倫理委員会の承認のもとに以下の臨床試験に参加しています。
JGOG3018試験 JGOG3020試験 JGOG3022試験 JGOG3023試験(承認申請中)
婦人科良性疾患(子宮筋腫や良性卵巣腫瘍など)のために手術が必要な患者さんに対しては、まず腹腔鏡や子宮鏡などの内視鏡を用いた手術が可能かどうかを検討し、できるだけ患者さんに負担の少ない手術を目指しています。また開腹手術であっても特殊縫合糸を使用した真皮埋没縫合をおこなうなど創傷の負担を最小限にとどめる努力をおこなっています。
産婦人科は麻酔科医師の協力のもとに月曜日以外平日全ての日に手術を実施しています。少しでも手術待ちの時間が少なくなるよう、また患者さんの希望の日に手術ができるように体制を整えています。

3.生殖内分泌領域

当院は生殖内分泌専門診療部門(2012年夏に病棟内に培養設備や採卵設備を専用に完備した生殖内分泌専門施設が完成)を持つ道内では数少ない総合病院です(大学病院を除くと道内で3施設)。子宮内膜症や子宮筋腫に対しての内視鏡手術を用いた治療やタイミング法から排卵誘発などのホルモン療法、人工授精(AIH)、体外受精・胚移植(IVF-ET)・顕微授精・胚および卵子凍結など不妊に関するほぼ全ての生殖補助医療の治療を実施しています。
日本国内では生殖医療領域の医療機関は、その特殊性から生殖医療に機能を限定したクリニックがほとんどです。結婚年齢の高齢化に伴い、挙児希望はあるが様々な他の疾患も有していて悩んでいる患者さんも多くなっています。当院では他科と連携し疾患の通院も生殖補助医療も同時に行い、妊娠成立後も分娩に至るまで継続して診療を受けることが可能です。
不妊治療は連日のように通院していただく場合もあり、少しでも患者さんのご負担を少なくするために専門外来(月・水AM、火・木・金PM)を設けています。

4.ウィメンズヘルス

高齢化に伴い女性のQOLの維持・向上は国民全体の重要な課題となりつつあります。女性の生涯を通じたヘルスケアは、その重要性、必要性が認識され産婦人科学のなかでも一つの専門領域とされてきています。
若いかたの無月経・月経困難症・月経前症候群、更年期の様々な悩み・障害、閉経後の骨粗鬆症・性器脱、さらには女性アスリートの体調管理など様々な分野で産婦人科医療が生活全般をサポートする必要性が増えてきています。
患者さんの抱える個々の症状や悩みを医学的に分析し説明を受けていただくことによって、ご自分の身体の状態を理解していただき、状態に合った治療を選択することによって大きな安心や効果が得られます。
当科には東洋医学(漢方等)やスポーツ医学に精通した医師も在籍しています。アスリートに対しても競技内容や競技日程を十分に配慮した診療やドーピング違反等の投薬問題にも細心の注意を払って診療しています。
(文責 主任部長 香城 恒麿)

最終更新日:2016年04月12日

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