はじめに
C型肝炎に対する抗ウイルス療法は、1992年のインターフェロン(IFN)単独治療から始まり、年々進歩してきました。現在、最強と考えられているのがペグインターフェロン(PEG-IFN)とリバビリンの併用療法ですが、数年前からウイルスの酵素を直接妨害するお薬が開発中であり、来年以降はこれを加えた三剤併用療法が最も効果の高い治療法になっていくと思われます。
また遺伝子型のほかに、治療効果に影響するウイルス側の因子も次々と明らかとなり、ウイルスの変異と効果の関連も解明されてきました。さらに、昨年からウイルス側ではなく患者さん自身の遺伝子の違いが、抗ウイルス療法の効果を大きく左右することも分かってきました。
このように、治療前にそれぞれの患者さんの治療効果予測が正確にできるようになりましたし、治療法も目覚しく進歩しております。しかし一方では、わが国のC型肝炎患者さんの高齢化が進んでおり、どなたにでも画一的に治療するといった時代ではなくなってきております。
このようなことを踏まえて、私どもスタッフ一同は、みなさまに病状や治療法をよく理解していただき、お一人お一人に合った治療を選択して一緒に病気を克服していただければと願っております。この小冊子を、みなさまのお役に立てるよう心をこめて作りましたので、どうぞよろしくお願いします。
また遺伝子型のほかに、治療効果に影響するウイルス側の因子も次々と明らかとなり、ウイルスの変異と効果の関連も解明されてきました。さらに、昨年からウイルス側ではなく患者さん自身の遺伝子の違いが、抗ウイルス療法の効果を大きく左右することも分かってきました。
このように、治療前にそれぞれの患者さんの治療効果予測が正確にできるようになりましたし、治療法も目覚しく進歩しております。しかし一方では、わが国のC型肝炎患者さんの高齢化が進んでおり、どなたにでも画一的に治療するといった時代ではなくなってきております。
このようなことを踏まえて、私どもスタッフ一同は、みなさまに病状や治療法をよく理解していただき、お一人お一人に合った治療を選択して一緒に病気を克服していただければと願っております。この小冊子を、みなさまのお役に立てるよう心をこめて作りましたので、どうぞよろしくお願いします。