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目的・特徴

 平成16年度から開始された新医師臨床研修制度は、医師が医師としての基盤形成の時期に、患者を全人的に診ることができる基本的な診療能力を修得することにより、医師としての資質の向上を図ることを目的としている。この患者の全人的な医療を行うためには、多様な診療科と地域保健・医療等の素養を身につけることが医師にとって不可欠であるとされた。当院においては、厚生労働省の理念や目標、当院独自の理念に基づいて臨床研修を行い、平成31年度末までに72名の医師が当院単独の研修プログラムを修了した。研修を修了した医師は、当院はもちろん、道内の3大学病院をはじめ、全国各地の病院でいわゆる後期研修を行っている。
制度開始から16年が経過し、研修プログラムにも若干の修正を加える必要が生じたが、当院創設以来の理念である、地域に視点をおいたプライマリ・ケアを確実に遂行することを理念とすることに変わりはない。この新たなプログラムにおいても、プライマリ・ケアに必要な知識、技術、態度を研修期間において修得し、厚生労働省の示した「臨床研修の到達目標」を確実に達成することを目的としている。
 このプログラムでは、1年目において、内科系(24週)、救急部門(12週)、外科(8週)、小児科(4週)、麻酔科(4週)を必修とし、Ⅰ到達目標に掲げられた、A.医師としての基本的価値観(プロフェッショナリズム)、B.資質・能力、C.基本的診察業務、Ⅱ実務研修の方略に掲げられた経験すべき症候、経験すべき疾病・病態の中の多くの部分を修得することを目標とした。2年目では地域医療(4週)、産婦人科(4週)、精神科(4週)を必修とし、残りの40週を選択期間とした。当院にあるすべての科において、将来、自分が専門としたい科やそれに関連する科の研修をすること、1年目で研修した科を再度研修すること、2年目の必修科目の研修期間を延長すること、などが可能である。

最終更新日:2020年06月05日