作業療法では関節の屈伸や筋肉のストレッチ、歩行訓練などの「機能訓練」のみならず、食事・排泄・着替え・料理などの「日常生活動作練習」「応用動作練習」も行います。病気やケガによって以前と同じように出来なくなっても、やり方を変えたり工夫したり、便利な道具を用いたりすることでなるべく自力で行えるようにします。また、認知症や神経難病、脳卒中後遺症による記憶力や注意力などの訓練「高次脳機能訓練」も行います。
訓練には身の回りの物や小道具を用いるのも特徴です。お手玉や輪投げ、折り紙や色鉛筆などを使って検査と訓練を行います。遊びや歌や会話や思い出話などを積極的に行い、気分と感情を高めた状態で訓練に取り組めるようにします。