心臓血管外科
診療内容
心臓血管外科での治療は、大きく心臓大血管の手術と末梢血管の手術に分けられます。心臓手術で最も多いのは上皇陛下の手術で有名になった狭心症に対する冠動脈バイパス手術です。その多くは心臓を動かしたまま行う心拍動下手術で輸血率や脳梗塞などの合併症が少ないことが分かっています。通常手術翌日には一般病棟へ戻りリハビリを行い10日から2週間程度での退院となります。
心臓手術で次に多いのが弁膜症に対する手術です。弁が狭窄したり逆流を起こすと心不全につながります。そのまま放置すると心臓の筋肉自体が弱って不可逆的な障害を来たしますので、適切な時期に人工弁で取り替えたり、自身の弁を修復したりします。不可逆的な障害を起こす前の早めの手術が推奨されています。術後はリハビリを行い10日から2週間ほどで退院できる方がほとんどです。
大動脈の病気としては大動脈瘤と大動脈解離が挙げられます。大動脈瘤はほとんど無症状でCT などで偶然発見されることが多い病気ですが、破裂すると救命が困難なので早期の治療が望まれます。人工血管による置換術が一般的ですが、近年ではカテーテルによるステントグラフト治療も増えています。大動脈解離は血管が外膜と内膜に裂ける病気で突然の胸痛や背部痛が特徴です。心臓に近い部位での解離は極めて重症で緊急手術が必要です。
最近ではこうした心臓血管の病気だけでなく他の疾患を複数合併している方が多くなっていますが、総合病院として他科と協力し治療が可能になっています。
末梢血管では動脈硬化により血管が狭窄したり閉塞したりする閉塞性動脈硬化症が最も多く、以前はバイパス手術が主体でしたが、近年は体に負担の少ないカテーテル治療がメインになっています。また血液透析導入のための内シャント手術も多数行っています。その他救命救急センターの性格上交通外傷に伴う血管損傷や急性動脈閉塞などにも常に対処できるようになっています。
目次
医師紹介
山内 英智
職名:診療部長(兼)診療情報管理室長(兼)心臓血管外科主任部長
卒業年次:平成元年
三学会構成心臓血管外科専門医認定機構心臓血管外科修練指導者三学会構成心臓血管外科専門医認定機構心臓血管外科専門医
日本胸部外科学会認定医
日本外科学会認定医
日本外科学会外科専門医
日本胸部外科学会専門医会員
安達 昭
職名:部長
卒業年次:平成6年
日本外科学会認定医日本外科学会外科専門医
山下 知剛
職名:部長
卒業年次:平成10年
日本外科学会認定医日本外科学会外科専門医
日本ステントグラフト実施基準管理委員会腹部ステントグラフト実施医
日本ステントグラフト実施基準管理委員会胸部ステントグラフト実施医
杉本 聡
職名:医長
卒業年次:平成22年
三学会構成心臓血管外科専門医認定機構心臓血管外科専門医日本外科学会外科専門医
日本脈管学会脈管専門医
下肢静脈瘤血管内焼灼術実施医
日本ステントグラフト実施基準管理委員会腹部ステントグラフト指導医
日本ステントグラフト実施基準管理委員会胸部ステントグラフト指導医
浅大腿動脈ステントグラフト実施医
日本血管外科学会認定血管内治療医
日本胸部外科学会専門医会員
週間診療予定表
受付時間 | 月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 |
---|---|---|---|---|---|
午前 8:00~11:00 | 杉本 | 山内 | 山内 | ||
山下 | 安達 | 山下 | |||
午後 予約制 | 安達 |
火・木:休診
月・水・金:9:30より診察開始
月・水・金:9:30より診察開始