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放射線科 新規マイクロ波凝固療法(MWA)

肝腫瘍に対する血管造影併用CTガイドマイクロ波凝固療法(MWA)の御紹介

 穿刺局所療法は早期肝細胞癌では切除と同等の根治治療であり、低侵襲・反復可能な治療であることから広く行われています。穿刺局所療法はラジオ波凝固療法(RFA)とマイクロ波凝固療法(MWA)がありますが、放射線科では2018年より新規MWAであるEmprintを導入し積極的に治療を行っております。
 
(1)新規マイクロ波凝固療法(MWA)の特徴
MWAの利点として以下のものがあります
①RFAに比較し短時間で広範囲に焼灼可能(最大10分で4.2cmの球形焼灼)
②血管など周囲組織の影響を受けにくく焼灼範囲が一定し治療計画が立てやすい
③1本の針でサイズの異なる複数病変を治療できる
これらの点からMWAはRFAに比べ効率的に治療できることが報告されています。

(2)ミリプラチン動注併用CTガイドMWA
 超音波ガイドの穿刺治療では標的の肝細胞癌が位置やサイズによって確認できず治療困難となることがありますが、肝細胞癌では栄養動脈よりミリプラチンを混和したリピオドールを動注するとCTで腫瘍へのリピオドールの集積が容易に確認可能なことから、当科では肝細胞癌のMWAはミリプラチン動注直後にCTガイドで行っています。この方法により病変同定困難や穿刺困難がほとんどありません。さらにMWAの焼灼域をCTの3Dワークステーション(VINCENT)で計画を立ててから行っています。腫瘍のリピオドール停滞により、MWA後のsafety marginも一目瞭然でmargin不足があれば迅速に追加MWAを行っています。人工気胸やHydrodissection(人工腹水)を併用する際にもCTで焼灼域と周囲臓器との位置関係を確認し安全にMWAを行っております。肝細胞癌の治療成績(図1)、CTを用いた治療計画(図2)に示します。肝細胞癌以外の肝腫瘍(大腸癌肝転移など)でも類似の方法でMWAを行っており適応に関しては是非御相談ください。
 
  • 図1

    図1

  • 図2

    図2

最終更新日:2026年06月25日

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