放射線科 腎・肺ラジオ波焼灼術(RFA)
腎・肺ラジオ波焼灼術(RFA)のご紹介
RFAとは皮膚から腫瘍に細い針電極を刺し、高周波の熱で焼灼する治療法で、外科手術に比べ侵襲が小さく、繰り返し治療可能なことが特長です。2022年にRFAの適応が拡大され、肝臓以外にも小径腎悪性腫瘍や肺悪性腫瘍、骨盤内悪性腫瘍、胸腔内および腹腔内の軟部腫瘍などへの治療が保険適用となりました。当院でもこの適応拡大を受け、低侵襲治療として各部位のRFAを導入しています。これらのうち、今回は腎と肺のRFAをご紹介します。
腎悪性腫瘍に対するRFA(図1)
概ね4cm以下の小径腎悪性腫瘍に対するRFAが保険適用となり、新たな治療選択肢になりました。1~3cm程度で転移のない腎悪性腫瘍が良い適応とされ、手術困難または手術を希望されない場合の代替治療として期待されています。RFAは腎機能温存に優れるうえ、繰り返し施行できるため、多発病変や再発病変、両側腎腫瘍にも対応しやすい利点があります。腫瘍を凝固壊死させることで高い局所制御率が得られ、手術と同等の治療成績が報告されています。
図1
肺悪性腫瘍に対するRFA(図2)
肺がんおよび転移性肺腫瘍に対するRFAも、手術困難な場合の有効な治療選択肢となります。1~2.5cm程度の腫瘍が良い適応とされ、当科でも関係診療科と協力しながら導入しています。複数の肺腫瘍に対する治療を予定している場合は同日に3個程度までとし、両肺の肺腫瘍に対する治療を予定している場合は基本的に片肺ずつの治療としています。小さな肺腫瘍ではRFA後の局所制御率が高いことが知られています。
図2
当科では正確かつ安全な治療を行うため、CTガイド下でRFAを施行しています。人工腹水や人工気胸を併用しながら焼灼域に周囲臓器が含まれないよう注意を払い、RFA後のCTで焼灼不足が懸念された場合は迅速に追加焼灼を行っています。
今後も地域の医療機関と連携し、低侵襲がん治療の選択肢を拡充してまいります。治療適応に関しましては是非ご相談ください。


